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現代表象文化論(1)

森有礼(2004)「現代表象文化論(1)『ハリー・ポッター』の秘密の部屋:オタク文化とハーマイオニの受容」『国際英語学部紀要』4,1-24,中京大学

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006200705

PDFあり

 ハーマイオニーが正しい表記だと思うが、まぁ、それは置くとして、オタクのキャラ萌えにハーマイオニーが使われているのにはビックリだし、その研究に使われているのにもビックリ。

 キャラ萌えとかオタクの物語消費論は、東浩樹の動物化するポストモダンとかその続編に詳しく、いわゆる、登場人物の何かをデータベースとして解体し、再構成させることで、二次創作をすることがオタクの特徴であること。そして、オタクは二次元に偏重しながら、二次元に性的な執着を見出すとする。カテゴライズやフォルムをどう解釈するのか。あまりに独特な解釈をすれば誰も理解できないが、このカテゴライズはある共通の記号があり、それをそれぞれが解釈し、組み合わせるため、在る一定の理解ができるとされる。例えば、メガネッコ、アホ毛、ドジッコ、義理の妹、委員長キャラなどであり、普通なら別にそれ自体がなんでもないが、オタク文化においてはそうした属性やフォルムを持って萌えを表現する手段として在る一定の共通認識が存在するのである。

 一次創作~ここでいうハリー・ポッターは、二次創作の供給に過ぎないし、一次創作もまた何かの「原作」の世界観に基づいた物語世界であるとする。シミュラークル(オリジナル無きコピー世界あるいはまがい物)の世界して捉えられる。シミュラークルとシミュレーションの関係については深いのでここでは割愛し、本論を参考にしてほしい。

 いずれにしろハリー・ポッターシリーズの二次創作は、陵辱もの以外でも、例えば、物語には語られていない日常その創作や、別の視点からの物語など、そのハリー・ポッターの世界の歴史を埋めていくようなものがある。むろん、それが正規に認められたものではないことは二次創作者は百も承知である。それでも、そうしたサイドストーリーを書くことが、快楽でありハリー・ポッターからの享楽なのである。

 その後は、ハーマイオニーを「はーたん」と呼び、特にポリジュースを飲んでネコ耳になった「はーたん」の意味とか…

 後半引用する同人誌の例とかぶっ飛んでいてついて行けませんでした。第5章、「不死鳥の氣志團 編」とかどんな物語なんだよって。最後にドラゴンボールの神龍に世界征服をハリーが祈り、ヴェルデモートに取って代わるとか。二次創作の想像力恐るべしである。

 内容はまずは東浩樹の「動物化するポストモダン」を読めばだいたいの流れはついて行けるけれど、それでも丁寧に書いてある方だと思うが…どうして、こうしたオタク文化を語る論文は、前提条件が、ある程度、マンガやアニメを知っていないといけないのか。そのハードルが高いと思う。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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