障害個性論の再検討

山岸倫子(2009)「障害個性論の再検討」『社会福祉学評論』9,日本社会福祉学会関東部会

http://www.jsssw-kanto.jp/676

PDFあり

  で改めてちょっと考えてみた。障害を個性と見る場合、個性とは何かとなる。で、ぶっちゃけて言えば、個性と認められるには正(肯定的)の意味づけが必要 で、でもって正の評価は社会的文脈で為される。で、どういう文脈かというと、社会的に有用かそうでないか。あるいは、その個性と言われるモノが社会で許容 されるかどうかである。
 たとえば歌が下手というのも個性とすれば、それは歌がうまいことが社会的に特段重要な事ではない場合において「許容」さ れる個性である。その一方で他者を傷つける他者侵害を繰り返す人はその人の個性かと言えば、それは個性といえるかもしれないが、認められない個性であり、 属性とされる。
 自閉症の天才的に見える行動や思考は個性であるが、自傷、他傷は個性ではない。

 とまぁ、なかなかよく考えられた論文だったが…それでも我が子が五体満足で生まれることを願い、そうでなかった場合の悲嘆…障害を持った子供が生まれた瞬間に、その親にそれは個性ですっていえるかどうか。
 あるいは回復を願い、一生懸命リハビリをして健常者に近づこうとしている障害者に、それは障害という個性を否定していることですと言えるかどうか。
 それでも障害が心身に残ったとき、それを個性としてつきあうように自分を価値転換させるとすれば、その個性は、正の意味を持つのか。肯定的な意味を持つ個性といえないのではないか。

 ちなみにわたしも障害を個性と呼んで良いのか…分からなくなった…

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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