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コンドーム購入行動に及ぼす羞恥感情およびその発生因の影響

樋口匡貴(2009)「コンドーム購入行動に及ぼす羞恥感情およびその発生因の影響」『社会心理学研究』25(1),61-69


http://ci.nii.ac.jp/naid/110007358066


PDFあり




かなり幅広く文献をあさってコンドームをなぜ使う・使わないのかを調べている。この論文は、その中でも使わない理由(使用阻害要因)としてどのような羞恥心が男女に働くのかについて分析している。結構海外ではコンドーム使用についての尺度などが作られたりと研究の積み重ねがあることが分かる。



  • サンプルは中国地方・関東地方の大学生522名。男性159名、女性344名と女性が男性の二倍になっている。調査方法や分析方法はかなり厳密で信頼性が高いことが伺えるが、文系の頭では理解できず。取りあえず、信頼するとして、その内容は、


  • 男女共通するのは、恥じらう、気恥ずかしいといった基本的羞恥やばつが悪い、気まずいと言ったいたたまれなさが強く発生している。これはコンドーム購入がそのまま性行為に直結する行為であるためと思われる。


  • その一方で、情けないといった自己否定感や気後れと言った自責的萎縮感はほとんど発生していないことが示された。


  • コンドーム購入時は男女ともどのように振る舞ったらいいのか分からない(相互作用混乱)という行動指針の不明瞭さが原因で羞恥感情が発生していることが示された。つまりコンドームの購入行動を普通ではないものと捉える特殊性があると観るべきである。


  • 購入時における男女の羞恥心の差では男性ではこの「相互作用混乱」が強い。また、かっこわるいといった規範意識も働いていた。


  • 女性は自己イメージの不一致(私がコンドームを買うなんて)と規範意識(女の私がすべきではない)であった。現在日本で販売されているコンドームが男性器に装着する使用のモノであるため、女性は購入に抵抗を感じるのかもしれない。


今後の課題として、パートナーとのやりとりにおいて羞恥感情が発生しやすいと考えられる使用時に関する研究が必要になるだろうとのこと。大いに期待したい。


そもそもの研究目的がHIV感染予防のはずであるコンドームがなぜつけたがらないのかといった問題意識から出発している。結果として、羞恥心を取り除くことが大事であること。教育としてコンドーム購入のトレーニングを取り入れると効果的であることなどが紹介されている。



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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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