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家族の近現代

牟田和恵(2006)「家族の近現代」『社會科學研究』 57(3/4), 97-116,東京大学
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004999163
PDFあり

 副題は、生と性のポリティクスとジェンダー となっている。
 この論文で、ほぼ家族を巡る言説を知ることが出来る良い内容である。特に、前提となる近代家族のこと、そして、ポスト(脱)近代家族の議論を比較して読める内容である。近代家族とは、異性愛による生殖行為を通じた生産が政治的にも社会的にも望まれた形である。中でも、性差が科学的な言説によって巧妙に、イデオロギーとして人々の中に浸透し、男らしくとか女らしくといった社会的な役割が付与されている事への疑義はなるほどなとうならせる内容である。近代市民社会において、セクシュアリティとジェンダーとセックス(解剖学的性差)が同延上に重ねあわされ、ある種の異性愛を強制するヘテロセクシズムが作られていったという引用がそれを物語っている。途中、明治天皇と皇后の報道、ケア労働についての考察も面白い。最後の同性愛者の絆・友情と延長線上の結婚の記述は、新しい家族の在り方を想像させてくれる。良い内容である。

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