社会福祉現場の人材育成におけるMRIアプローチの活用

岡本晴美(2013)「社会福祉現場の人材育成におけるMRIアプローチの活用」『佛教大学社会福祉学部論集』9,85-98
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009556746

PDFあり
 MRIとは医療機器の事ではなく、Mental Research Instituteという家族療法などに使われる臨床技法らしい。それでこの技法が紹介されているのは、OJTとかOFF-JTなどの研修形式で人材育成がされているが、それだけだと実際にどんな効果があるのか。あるいは本質的に組織にとってどう改善されたかが明確にならないというデメリットがある。このMRIは、組織内での課題を当事者同士が気づき、具体的に改善するための方法として提案されている。OJTが知識の教授や確認には役立つが、実際の取り組みへの気づきや自覚はMRIによってなされるのが理想であろう。
 それでMRIとは何か。論文の記述が非常に抽象的でよく分からなかったが、簡単に言って、組織内での問題は、当事者同士ではなかなか気づくことが出来ない。あるいは、気づいてやっているつもりでも、グルグルと回って何一つ進んでいない。そこで、MRIでは、問題の所在を客観的に捉え、さらに悪循環を引き起こしているシステムを明らかにし、変化を生み出すための計画と設計を実行するというものらしい。
 事例が一つ上がっているが、組織のグループ内で前に進まず、成果も全く上がらず、むしろそのグループに任せるがゆえにマイナスな結果になるっていうことがある。それを個々人の能力のせいにしたり、統率力がないと切り捨てることは簡単である。しかし、MRIでは、確かに過去においてマイナスばっかりだけれども、一回問題を洗い直して仕切り直しをしてみましょうと。その具体的な手順を踏みましょうと、今を問題にしている所が良い。そして組織やグループの主体性を引き出し、周りはサポートをし、皆でそのグループを盛り立てる。そんな組織だと確かに人材は育成されるなと思った。

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