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賃金格差と介護従事者の離職

花岡智恵(2009)「賃金格差と介護従事者の離職」『季刊・社会保障研究』45(3),269-286
http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/sakuin/kikan/4503.htm

PDFあり
 介護従事者は賃金が低く、そのために離職が高いというのが定説になっている。しかし、それはどのような理由でそうなのかを調査した内容となっている。どのような理由でというのも変な話(賃金が安いから)だが、話はやや込み入っている。確かに福祉職の低賃金は定説だが、職種によって違うんじゃないか。あるいは離職の理由も違うんじゃないかと。
 ヘルパーは登録型のパートタイムが多く、施設系は正規雇用が多く、男性もそこそこいる。地方だと職の選択肢は少ないが、都市部では職がたくさんあって、低賃金でシフトなどの不安定な勤務形態は忌避される。
 この論文では、数式とか全国のパネル調査などを縦横無尽に分析していて、数学が出来ない私にはさっぱりなので、一応、結果だけを信じることにする。その結果、正規雇用されている人は、他の施設などの条件を勘案して、条件が良いところに転職するというスタイルが有意に見られたこと。都市部では、正規雇用の人は他の職種への転職もわりと起こりうる現象として捉えられている。また、昇進や教育訓練も離職を止める要因として重要なことが示唆されている。非正規雇用から正規雇用する事業所への転職も離職率を上げる要因になっている事は分析されているが、厳密にいうと、ヘルパーのパートタイムとか非正規雇用の人たちにとって、賃金格差による離職は証明されなかったということになる。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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