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高齢者福祉実践者の「実践知」形成過程に関する仮説的研究

齋藤征人(2011)「高齢者福祉実践者の「実践知」形成過程に関する仮説的研究」『帯広大谷短期大学紀要』48,55-68
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008712515

PDFあり

 継続研究に一環で、前に社会福祉士については、このブログでも取り上げたが、他、精神保健福祉分野もある。これはまた後日挙げてみようかと思う。M-GTAによる質的研究で、生の声を整然と概念化しているので、ある意味(M-GTAの約束事を了解すれば)読みやすい内容である。

 あえて注文を付けるとすれば、調査対象の介護員で、ヘルパーと特養では組織的な実践知の形成過程が違うのではないかということであるが、その点はどうだったのか気になるところである。また高齢者福祉実践というカテゴリー自体も広範であり、果たして4つのサービスで良かったのかも気になるところである。ぶんちゃけ、特養だけとかヘルパーだけってのでもよかったんじゃないかと思うが。
ただ、特養の実践知とかは看護師による先行研究もあるので、こうした介護員の違ったサービスを横断して、それでも共通項を見出したことは新しい視点だったと思う。
 実践知形成に関しては、多様な形成過程があることがわかるが、学問からの比較だけではなく、組織内での取り組み、同僚、先輩、そして利用者からの学びなど多種多様な回路を通じて形成していくことが分かりやすく、論じられている。他者からの承認は労働上最も基本的な欲望の一つであるとも言われている。その意味で、様々な試行錯誤が認められ、試すことが出来、そしてやったことが仲間からフィードバックされるという開かれた環境が実践知の形成に繋がっているという考察は全くその通りだと思う。それがどのような施設全体の実践知形成になるのか。それも知りたいなぁと思った。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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