スーパービジョンが福祉現場に根付かない理由についての考察

塩田祥子(2013) 「スーパービジョンが福祉現場に根付かない理由についての考察」『花園大学社会福祉学部研究紀要』21,31-40

PDFあり

 非常に読みやすい。やや独善的な表現が多いけれど、ある意味それが現場にありがちだなと読まされてしまう内容。

 スーパービジョンと書くと、なんだか高尚な理論のように写る。けれど、上司やベテランが、新人教育とか悩み事を聞いたり、ケースでつまずいていることを教えることである。実はそれがスーパービジョンの正体であり、だけど…と注釈を付けるところに、スーパービジョンの独自性がある。アメリカ生まれの理論なので、どうしても日本での運用にはアメリカのように行かない民族性がある。そもそも、あっちではスーパービジョンという独自の仕事があるからね。またコンサルテーションとの違いは、コンサルはどちらかというと異業種の人がアドバイスをしたり、何かのヒントを与えるというイメージが強い。スーパービジョンは、同業者、あるいは同じ組織に属しているものがより具体的な解決策を示したり、またはスキルアップを施すという違いがある。

 いずれにしろ、この論文では幅広く、日本におけるスーパービジョン的取り組みの特徴と課題をあざといくらいに分かりやすく書いている。現場にいる人たちにとって、思わずニヤニヤしてしまう箇所もふんだんにあり、でも、いつの間にか考え込んでしまう内容である。


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