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介護保険制度と福祉行財政

山本隆(2002)「介護保険制度と福祉行財政」『立命館産業社会論集』37(4),13-39

http://ci.nii.ac.jp/naid/40005482032

 PDFあり:ただし下記独自リポジトリより

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/sansharonshu/374j.htm

 副題は、介護保険制度実施2年間のレビュー となっている。

 副題にもあるように、介護保険が始まって2年目の評価についてとなっている。現在、10年以上経過しているし、すでに介護保険事業計画が5回改定されている。改定でも抑制一辺倒でもなかったりしている。なので、その当時と言うことで読むと良いかと思う。

 この手の制度分析などは、既に沢山の論文を紹介しているので省略。この論文の特徴は、一つの論文ではあり得ないほどの調査報告をぶち込んでいること。

  1. ホームヘルパーの派遣事業のプロセス(措置制度と介護保険の比較)
  2. 特別養護老人ホームの入所プロセス
  3. 介護保険制度実施に伴う事業費及びサービス量の変化
  4. 措置制度と介護保険制度における専門職者間の連携に関する比較
  5. 護保険制度下におけるケアマネの現状である。

 結論として、サービス利用者における一定の進展が見られたこと。しかし、全体として市場的アプローチによって様々な問題が生じていること。民間事業者の参入によりサービス量が拡充したが、点検が必要になったこと。そして、利用者負担による利用抑制が顕著であることなどを明らかにしている。

 考えようによっては、介護保険は強制加入により、介護サービスの利用という間口を拡げた。そのことは喜ぶべきことである。またある一定の自己負担は健康保険などでも既に施行されており、自己負担の利用抑制はその様な問題ではないのではないかと思う。問題は、利用者、事業者のモラルハザードであり、2002年以降にコムスン問題などのチェック機能が課題になるだろうと思う。多様な調査を行った労作である。


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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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