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認知症関連(2)

 今回、認知症に関する内容で収集したのは11本。

 そのほとんどが認知症高齢者にどのように対応するかであった。今回、認知症へのアプローチについての論文、5本を紹介する。

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 特に、長畑ら奥村は読み応えのある良い論文であった。

 長畑らは、施設で働く熟練看護師が認知症高齢者へどのように対応しているのかを面接調査している。その結果、「相手の状況に合わせた対応により、ケアを受け入れてもらえる関係性を築く」「専門的知識をもとに対象に合わせた方法でからだを整える」のカテゴリーが抽出されている。インタビュー内容の逐語も適時取り入れ、説得力がある。こうした実践知に関する研究は看護分野では進んでおり、その延長線上に新人への教育を念頭にあるため、福祉分野でもこうした研究が蓄積されればと思う。

 高森は、主に認知症高齢者が地域で暮らす際の社会資源活用について俯瞰している。題名がソーシャルワークが含意されていることから、こうした社会資源を以下にコーディネートするかがテーマとなる。特にこの研究では小規模多機能型施設の活用とそこで暮らす人々の事例を豊富に掲載している。一つの在宅生活をどう支援するか。示唆に富む内容となっている。

 矢澤は、認知症高齢者グループホームの歴史的・政策的背景について概説している。特に、2015年の「高齢者介護ケアモデル」について詳しく言及している。過酷なケア労働に触れながら、介護保険が迷走している様を批判。認知症高齢者グループホームを糸口に政策・制度理解をする上でちょうど良い内容となっている。

 奥村は、認知症の医学的理解、また非薬物的アプローチについて概説している。この論文一つで認知症の基本的知識がしっかりと把握できる内容となっている。特にアプローチに関しては、回想法について多くのページを割いて、運用する際の問題点や注意点を論じている。回想法は割とよく使われるが、この研究では様々な実践や文献に当たりながら非常に良くまとめた労作である。

 牛田らは認知症へのアプローチとして、近年主流になっているパーソン・センタード・ケアについて実践報告している。特に認知症ケアマッピング(DCM)という評価を用いている点が目新しい。また最後の考察の方でこのDCMがスタッフへのプレッシャーとか叱責するためのツールになってはいけないこと。そのためにも、スタッフに対してもパーソン・センタード・ケアアプローチを施すことが大切であるとする視点は同意できる。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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