ケアマネジメント関係(2):政策、連携など

 ケアマネについて今回8本を串刺しレビュー。8本の内、政策とか会議の持ち方などについて4本、ケアマネが感じる困難ケースについて2本。そして家族介護者とケアマネについて2本であった。今回は、政策などの4本をまとめて紹介。全てPDFあるので、興味のあるモノはダウロしてみてください。

 政策的な一連の流れの中でケアマネのあるべき姿について、筒井らが論じている。そもそもケアマネジメントは政策的な経緯の中でどのように扱われていたのかと言った記述している。業務においても管理体制の不備やモラル・公平性の上でも課題があることを論述している。総合的な内容で、ケアマネの基本としてよくまとめられた内容となっている。結論として、煩雑すぎる業務を整理した上で、ケアマネの役割を1.給付管理に限定する。2.給付管理を簡素化し、利用者にゆだね限定的に給付管理として関わる。3.計画作成などに特化し、給付管理は独自のセクターで行うといったものであった。つまり、寄せ集めの何でも屋であり続けると室はいつまでも担保されないと主張している。

 居宅介護支援事業所は在宅介護支援センター(以下、在介)が合わさったところもあるが、ケアマネ=居宅が主流である以上、そもそも在介ではどういう事を行うのかと思う人が現在は多いのではないだろうか。この在介について春名が解説をしている。簡単に言って、居宅はケアマネジメント、在介はケースマネジメントだと思えばいいのだけど、その区別すら付かない人もいるかと思う。在介は介護保険サービスでは対応できない生活困難に対応する福祉的対応である。春名はそうした在介の成立から吸収、合併の歴史などその当時の雑誌記事を引用してまとめた労作である。後半に、兵庫県の在介、基幹型と地域型の従事者からの聞き取り調査も行っている。結構基幹型への地域型の不満などが生々しく載っている。ケアマネは介護保険サービスだけではその人の生活困難は全く解消できないことも知っている。その時、基幹には基幹の。地域には地域の役割があるものの、勉強会を通じて積み重ね、共有し、検討していく熱意が大事であると説いている。

 また春名は別論文で、地域ケア会議のあり方について提言している。ここで、ケアマネジメントの方向性として、サービス志向とシステム志向があり、前者が利用者主体、後者が費用対効果の視点で行われることを示している。在介は介護保険では対応できないような生活困難性にも対応しないといけないため、利用者主体のために、社会資源の開発も込みでより総合的にアクションを起こすことについて確認している。その上で、地域ケア会議が有効に活用されていくためには、こうした処遇困難ケースの共有、累積的検討と地域計画の作成などを通じて、行政に働きかけていく機能を活性化させるべきであると提言している。

 こうした各機関の連携について、横井が事例で検討している。いまでこそ他の事業所との連携は当然視されているが、2004年以前の取り組みとしてはあまり考慮されていなかったこともあり、参考になる内容となっている。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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