日本の「婚活」風景+1

森川麗子(2011)「日本の「婚活」風景--ジェンダー視点より」「椙山女学園大学研究論集 社会科学篇」42,73-85


http://ci.nii.ac.jp/naid/40018723391


PDFなし




吉川延代(2011)「婚前カップルにおけるパートナーに対する期待内容の特徴」『
人間科学研究』 32, 189-196,文教大学   
http://ci.nii.ac.jp/naid/120002854385

PDFあり




 1は統計とか無くて読みやすいけれど、2は調査系で数字が苦手な人はちょっと引くかと思う。最後の考察だけでも読めばいいかも。



  で、この二つの論文に共通するのは、男性には経済的な安定とコミュニケーション能力が高いことを女性は求めていることであった。例え、年収が高い女性で あっても男性は自分よりも高い人で能力の高い人を選ぶんだそうな。また婚活をする女性はあわよくば専業主婦になりたくて、男性に経済的に依存したいと思っ ていること。男性はどちらかといえば共働きをしてほしいし、女性には包容力を求めているんだそうな。

 その他、なぜその未婚の男女の親たちが躍起になっているのかとか、むしろ問題はその親たちにあるのではと言う考察はうなずける部分もあるものの、この専業主婦願望などは一面ではないかと思う。



 というのも福祉系は女性の職場である。確かに一時的に寿退社をする人もいるが、ほとんどが結婚しても勤め続けている。というのも、婚活をする女性の結婚の基準は年収600万以上とのことだが、そんな若者は実は4%もいないのである。

 なので結婚している若いカップルは共稼ぎをせざるをえず、専業主婦を主体的に選ぶ場合はその年収のランクを下げる必要があるといえる。福祉職の既婚男性の妻達もほとんどが共稼ぎである。



 一時期、福祉職の男性はこんな賃金だと結婚もできないと男性版寿退社をする人がいることがテレビで紹介されていた。私は、それは嘘だと思う。

 そんな人はいくら賃金が上がっても結婚はしないと思う。結婚したいけど、いまの賃金じゃ彼女を幸せにできないと思っている人は、多分、賃金以前の問題だと思う。



  フリーターでもパートでももっと低所得な人も結婚しているし、子どもを育てている。上を見ればきりがないが、下にもずっと結婚している人たちがいっぱいい る。そこには多様な生活スタイルがあり、女性に食べさせてもらっている男性もいれば、少ない稼ぎでやりくりしながら子どもを育ている人もいる。女性が男性 よりも賃金が高いカップルだって割といるんじゃないかな。



 じゃぁ、結婚って何ってことになるけど…結婚すれば結婚しないよりもいくらか の優遇措置があり、社会的にもいくらかのメリットがある。何より、子どもってのは育ててみればまた味わい深いものである。子供を持つとき、結婚というシス テムは何かと便利な場合が多い。それ以上に太古からある「結婚」というシステムにはそれなりの意味があるとしか応えようがないけど。一番は、その人と一緒 にいたいことと結婚というシステムが合致あるいは容認されるものだったからかもしれない。むろん、そんな難しく考えないで、「その人」と結婚したいからし たとしか言いようがない場合が多いと思うが。

 むろん結婚しなくても子どもがいなくても、カップルとして長い年月を共にするという形態もあるし、一生独身で(特定のあるいは1人も)連れ合いとかいないまま生活する人もいる。



 そうした多様性に目を向けたとき、賃金の多寡とか人格とかだけで人を見ているウチはなかなか踏ん切りがつかないんじゃないかなぁと思う。



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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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