スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SF映画『エイリアン』のメッセージ再考

石塚倫子(2002)「SF映画『エイリアン』のメッセージ再考」『那須大学論叢』 3, 25-35

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007124170

PDFあり

 副題が、怪物表象に見られるセクシャル・ポリティクス となっている。

 単純に言って、ジェンダーの視点から主人公であるリプリー(女性)がどのようにエイリアンと戦ったのか。そして、その背後にある組織やシステムとの戦いを描いている。エイリアンとは科学とは相容れない野蛮なものであり、組織は男性優位の社会として位置づけ、リプリーが活躍することは、女性の社会挑戦あるいはジェンダーの象徴として扱われている。

 また、清潔な宇宙船の内部、それに比べ粘液で淀んだエイリアンの巣。そこに出産、妊娠、欲望のメタファーが隠されていること。またエイリアンに体が乗っ取られ体を突き破って出てくる様に、レイプと出産などのセクシャル・ポリティクスを論じている。

 その他、様々な映画のシーンを引用し、その背後にあるメタファーを、ジェンダーとセクシャル、そして対抗する家父長制社会を読解している。

 こうした映画論や文学論は、あくまでも一つの見方を提示しているだけで、それが真実でも客観的な物でもないことを踏まえて読むことが大切である。

 もしエイリアンを観たことがある人は是非読んでみて欲しい。そして、読んだ上でまた映画を見てほしい。その時、いままで漫然と観ていたものが違った物に見えるはずである。

 とはいえ、単純に恐がり、スリルを楽しむ。それが映画の楽しみであることには変わりはないと思う。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kuma

Author:kuma
救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

自分のサイトもあります。
kumaの学習ノート

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。