ひきこもる人のニーズの多様性と社会的支援

竹中哲夫(2007)「ひきこもる人のニーズの多様性と社会的支援」『日本福祉大学社会福祉論集』117,1-20

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007864861

PDFあり

 副題が、包括的支援の法制化を展望して となっている。

 当初、引きこもる人々には多様な要因があり、その要因について分類した物なのか、あるいは引きこもりの精神疾患の有無によるパターンの違いなのか、あるいは生活環境や家族関係などの事例なのかと収集した。しかし、副題にあるように、法制化、それも具体的な条文化に至るまでのプロセスを丁寧に論じている内容であった。

 最初、読み始めて、当てが外れていたので、?マークが付いていたけれど、綿密な条文化に至るまでの思考、背景を読み進めていく内に、これは実はすごい論文を読んでいるのではと思うようになった。

 なぜ引きこもりの人への独自の法制度を作る必要があるのか。そして現存する社会資源とは何か。そして、それをどう活用するべきか。そして予算を得るにはどうしたらよいのか。これらの最も有効な手段、そして実践が法制化であることをこの論文では示している。こうした法制化をすることで、個別支援計画などが活きてくることになるし、引きこもりに関わる人々への安定的な財政基盤を提供することが出来る。そうしたプロセスを総合的に論じている内容で、興味のある方は是非読んで欲しいと思う。


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