認知症高齢者を介護する家族の抑うつ傾向の軽減に有用な介護保険サービスの検討

坪井章雄・NDパリー(2011)「 認知症高齢者を介護する家族の抑うつ傾向の軽減に有用な介護保険サービスの検討」『茨城県立医療大学紀要』16, 23-32

http://ci.nii.ac.jp/naid/110008464693

PDFあり

 茨城県全体の介護家族の人数を割り出し、そこから抑うつ傾向にある割合を算出。そして1000人以上からの回答を得た大規模な調査報告である。

 例によって、調査は考察しか読めないので、結果だけを示せば、論題が認知症高齢者と特化しているわりには、非認知症高齢者も対象にして約半数いることから、特化した意味がよく分からなかった。また有用な介護保険サービスについても、ショートやデイでは有意の値が出ていなかった。ただ、従来あるように、介護する側の人に、相談者がいること、援助者がいること、趣味があること、家族に相談できる環境があることが、抑うつには効果的であるという結果が示されている。結果として、家族の会とか介護教室、あるいは話し合える場を作ることが何より効果的であるという結果になっている。

 思うに、抑うつ傾向にある人に、今使っている福祉サービスは役に立ってますかって聞いても、抑うつが良くなるわけではない。とはいえ、これ以上悪くならない第一線に、在宅介護のサービスが日常にあるってだけなんだろうと思う。ただ、本当のうつ病にならないのは、まだ相談する相手があるとか、家族と話し合える環境にあるからなんじゃないだろうか。

 10ページの内、実質本文が4ページくらいしかないので、サクッと読んで雑学程度にどうぞ。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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