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いじめ加害者達の社会的スキルといじめ継続期間の関連

大野晶子(2008)「いじめ加害者達の社会的スキルといじめ継続期間の関連」『日本女子大学大学院人間社会研究科紀要』14, 149-161


http://ci.nii.ac.jp/naid/110006612759


PDFあり


 いじめに関する論文は多いが、案外少ないのが加害者側の心理状態や継続期間について。まぁ、「あなたは昔いじめていましたか」なんて聞けないからね。この論文の主旨は、いじめる側にはいじめるだけの社会的スキルがあるのではないかと言うこと。あるいは、相対的にいじめられる側の社会的スキルの低さにつけ込むのではないか。そして、いじめ続けるには、あの手この手を相手をおとしめ続けるだけの能力~社会的スキルの高さが要求されるのではないかと言うことである。クラスの人気者が案外いじめる側にいるのは、自分の立場やどのように相手に観られているのかを敏感に察知し、相対的に評価の低い人を作ったりするのも、この社会的スキルの高低に関係する。


 いじめの期間は、小学校5,6年生では一過性の割合が高いが、中学3年だと学期をまたいだり、1年以上のいじめが継続する割合が増えることが調査結果分かっている。また一週間に何度もいじめられる子どもは、長い期間にわたっていじめられることが多い。逆に、ちょこちょことたまにいじめられる場合は、一過性で終わることが多いとされる。


 その後、ある私立大学に通う大学生122人を対象に、中学時代にいじめられた・いじめたことのあることについて質問票を作成。χ2検定を行っている。私は、さっぱりなので、結論だけを書けば、いじめ加害者の社会的スキルの高さは、いじめの継続期間の長期化とは関連はなく、むしろいじめ被害者の社会的スキルが高い場合は短い期間でいじめが終わることが分かった。そして、いじめ加害者の社会スキルが高い人が複数いる場合は、いじめ期間が長期化することが分かる。その一方、加害者の社会的スキルが低い場合は、いじめ期間は短いことが分かった。また、社会的スキルが高いリーダーひとりだけであれば、集団であってもいじめの期間を維持することは困難であることが分かる。


 この論文は、いじめのメカニズムの一つを明らかにしようとしているので、全体的なことについては分からない。私も小学校の時にいじめたりいじめられたりというサバイバルをくぐり抜けてきたが、状況の圧力や担任教師の影響もあるかと思う。いじめられる子どもは、ある人突然いじめられる。そして、その人格や価値を真っ向から否定、侮辱され、パワーレスの状態に置かれる。誰かがエンパワメントして上げないといけないが、パワーレスになった子どもはどこに相談して良いか分からない。そうした時、一般論としていじめは犯罪であること。訴えることができること。その方法など知識の伝達をすることが大事であると思う。



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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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