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知的障害者グループホームにおける援助実践に関する研究

田中清(2006)「知的障害者グループホームにおける援助実践に関する研究」『佛教大学大学院紀要』34,195-209

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006472603

PDFあり

 個別支援計画を軸に、知的障害者の地域生活をいかに支援するかを主眼にして論じている。グループホームがミニ施設化とか入所施設と大差ないと言われる批判がある。またバックアップ施設と世話人の力関係。あるいは世話人の地域生活の支援の欠如~専門教育を受けているとは限らない人たちがそこで働いていることなど様々な問題点がある。

 しかし、この論文では、それでもグループホームは原理的には入所施設とは違って地域で生活するためのステップ:通貨施設であることを踏まえ、では、実際にどのようなプロセスで行うべきかを洗い直している。

 私自身、知的障害児施設でしか働いたことがないので、地域生活支援とはいかなる事なのか。あるいはそうした具体的な実践に触れたことがない。なので、どこまでがそうなのかという事がよく分からない。その後、高齢者福祉関係に異動して、デイサービスの相談員をするようになって、個別支援とか在宅支援というものの一端に触れておぼろげながら、この論者が提唱する個別支援計画のシステムは、介護保険のそれとかなり類似しているなと。

 介護保険の在宅部門では、ケアマネジメントと各事業所が利用者宅に集まり、どのようなサービスを提供すれば良いのかを会議をする。長期目標を立て、実際のサービスの状況を話し、さらに家族や本人からニーズを聞き取り…。そうしたことをイメージしながら読むとなるほどと思うような内容。

 とはいえ、高齢者は、まず就労という選択肢はほぼないし、在宅だとまずもって家にいるためすでに地域生活をしているといえる。その点、グループホーム後の地域生活の確保、まだ若いのであれば就労の確保、そして知的障害という判断力をどの程度勘案するのか。またいまだに社会的防衛的な意味で知的障害児を囲い込んでいる体質が社会にある以上、それをどう打破するのか。その辺がうまくイメージできなかった。

 しかし入所とは別に、あるいはより地域で生きることを念頭に様々な調整をしていくことの重要性が、グループホームに関わる職業人には意識づけていくことが大切である。そうしたことだけは伝わってきた。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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