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重度知的障害者の利用者主体に基づく支援に関する研究

津田耕一(2012)「重度知的障害者の利用者主体に基づく支援に関する研究」『関西福祉科学大学紀要』16,17-28

http://ci.nii.ac.jp/naid/110009486327

PDFあり

 副題は、支援の視点と支援過程からの考察 となっている。

 やや上から目線の記述で、う~んと思わないでもないけれど、知的障害者の福祉の流れをコンパクトにまとめている内容となっている。措置制度時代から現在まで。あるいは、利用者主体の概念の変遷、人権、エンパワメント、ケアの倫理などなどを分かりやすく記述しており、ちょっとした学習にはもってこいかもしれない。

 中でも利用者をどう呼ぶか、「ちゃん付け」か「ニックネーム」なのか「呼び捨て」なのか、あるいは大人として「さん付け」で話しかけるのか。それによって述語が違ってくる。そうした日常のやりとりで支援者と利用者の関わり方が違ってくると論じているところは、そうだよなぁと思ったり。

 この論者は一段高いところから述べているために、理想論を語っているように映るけれど、そうした人も必要なんだなぁと思う。現場のことを知らないクセにというのは簡単である。しかし、それで何も言えないかと言えばそうではない。重度知的障害者は意思疎通が難しく、存在そのものが非常に難しい立ち位置にある。しかし、それでもその人のことを知ろうとして、ケアの間に立って、潜り込み、自分と向き合って、相手のことを考え尽くすこと。それは人間に興味を持つことにつながっていき、それが支援に深みを増す。

 即効性のある内容ではないけれど、時々思い出したように読むと考えずにはいられない内容かもしれない。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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