文学としてのマンガ

山田利博(1998)「文学としてのマンガ」『宮崎大学教育学部紀要(人文科学)』85,33-43

http://ci.nii.ac.jp/naid/110000350252

PDFあり

 副題は、現代版竹取物語・「セーラームーン」について となっている。

 出だしからうけるのが、大学紀要が学生に読まれなくなって久しく、刊行委員および前委員長の依頼を受けて、普段から趣味でその方面を研究している稿者が、そのネタで稿を草したという。なぜ、セーラームーンなのか…。この作者はこの他、アニメやマンガをネタに論文を書いているので興味のある人はどうぞ。

 作品の概略をまじめに語り、変身では化粧で行われることの原点に、民俗学的な考察を行い、少女の成長に心理学のフロイトのエディプスコンプレックスを軸に語っている。また主題歌の考察では、韻を踏んでいることや漢詩に近いことを明らかにしている。またジェンダーとキャラクターについて語っている。

 ある意味こじつけとか本当にそうなのかと思うこともあるけれど、これが文学の解釈とか人文科学の学問スタイルなんだろうなぁと思う。とにかく、こうした切り口で解釈をすればまたその作品に対して深い理解をして、その作品を楽しめることができるといえる。この論文を読んでセーラームーンを全部観ようと思う…かなぁ…でも面白い内容。

山田利博先生の文学論(マンガとか多数含む)
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000002309454
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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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