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身体障害者の性生活支援における一考察

斎藤隆之(2007)「身体障害者の性生活支援における一考察」『国際医療福祉大学紀要』 12(1), 13-27

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006445945

PDFあり

 この時期、セックスボランティアとか障害者同士のセックスの介助を施設でやった事などが紹介されたことがあった。障害者のセックスとは何か。この論文では何人かの障害者、特に脳性麻痺によって四肢が永続的に麻痺している人から聞き取り調査をしている。

 前提として、障害者は性に対してタブーとされてきたこと。または歴史的に断種がされてきたことなど、不利益を被ってきたこと。そして現在、この性というものを捉え、そして生活の中で位置づけていくべきかが考察されている。博士課程の論文なので意気込みはよく伝わってくるが、性風俗の活用や実際のセックスについてどうするべきかについての具体的なものが欠けていると思う。というか、セックスの先にあるものへの考察がより為されるともっとおもしろい内容になっていたと思う。

 性教育や性情報、そして風俗あるいはパートナーを得ると言うこと。それは帰結としてセックスへと結びつく。確かに身体障害者だからこうした一連の情報や行為が規制されることは不利益であり、またそうした行為に結びつくことは社会参加やニーズの充足につながるだろう。

 確かにパートナーがいればセックスは生活の一部だし、一人であっても自慰の自由はある。しかしだ。セックスすることが社会参加なのか。自慰することがニーズの充足なのか。パートナーがいない人は確かに風俗店でお金を払って昇華させるだろう。しかし、そんなことをしなくても人は生活できる。本論でも指摘していたけれど、そうなのだ。生きる・死ぬという緊急性がないが故にあまり議論されてこなかったのである。それを福祉業界が何とかしないといけないことなのかと。

 私にはよく分からない。ただ、まぁ、この論文を読みながらそんなことを考えさせることが出来た。論文自体は非常に労作となっていて読み応えはあると思う。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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