新自由主義と社会福祉の市場化

田川佳代子(2007)「新自由主義と社会福祉の市場化」『愛知県立大学文学部論集(社会福祉学科編)』56,67-77

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007044452

PDFあり

 基礎構造改革前は公的責任における機関委任事務のような形で行われてきたこと。しかし、改革以後は市場化と新自由主義の思想の下で社会福祉の対象や介入の仕方が変化したことを概説している。市場化、ポストフォーディズム、契約方式、措置制度の解体、行政の責任の後退など一連の取り組みを簡単に説明しており、こうした基礎構造改革と介護保険の問題点を押さえる上では非常に分かりやすい内容になっている。

 結局のところ、計測、マニュアル、管理でもってケアを行うこと。ケアを受ける人は受益者として尊重されるが、本質的には管理されているにすぎない。この論文では最後にケアの倫理について触れているが、そこまで行き着くには紙幅が足りなかった。

 現在の介護保険を批判的に考えたい場合に参考になる資料となる。

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