知的障害者の地域生活移行支援に関するスキル

中村剛(2012)「知的障害者の地域生活移行支援に関するスキル」『関西福祉大学社会福祉学部研究紀要』16(1),83-90

http://ci.nii.ac.jp/naid/40019457243

PDFあり

 知的障害者にとって地域生活移行は推進されているが、なかなか難しいのが現状。その中でも割合うまくいっていると見なされる長野県西駒郷の地域生活支援センターの取り組みについてまとめた論文。

 筆者はしばしば『日本社会福祉学』という社会福祉系では最高峰の学術誌にも掲載される人で、どちらかといえば人文(哲学・思想)などが主な人である。なので、この論文は、最先端のセンターへ訪問し、レポートを書いたものであるが、視点や構成がしっかりしており、読みやすい内容となっている。

 最後の方でもし自分が地域移行の取り組みが必要とされる施設のソーシャルワーカーであったなら、何をしないと行けないのかという視点とまとめている。当たり前のことだが、施設自体に働きかけること。情報を共有すること。そして職員間で合意することが前提になる。その上で、利用者には地域移行にするか否かを本人が決められる雰囲気を作る。じっくりと人生などを聞く環境、現実的な生活スタイルを利用者に目に見える形で支援するなど。また家族への働きかけの仕方まで分かりやすく論述している。机上だけではないかたちでの提示で説得力がある内容となっている。方法論としてより詳しく書かれるとさらに面白い内容になるなと思った。

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