境界神としてのサルタヒコ

張麗山(2012)「境界神としてのサルタヒコ」『東アジア文化交渉研究』5,103-113

http://ci.nii.ac.jp/naid/110008793766

PDFあり

 道祖神信仰を調べているウチに、この論文を知ることが出来た。民族伝承では、道祖神は多様な神様が祀られている。その中で塞神や岐神など外部と内部を隔てて内部を守るために道祖神が祀られていることがある。私が興味を持ったのが、仕事柄高齢者の家に来るまで迎えに行くと、塞神のお札が貼られていた。それはどんな神様なのか。それが道祖神信仰への興味を持つきっかけになった。

 また私の仕事をするエリアには、猿田神社というのがあって、地元でもかなり大きな神社らしい。で、猿田神社の由来がサルタヒコにあるらしいと。では、サルタヒコとはどういう神様なのか。それを調べていったらこの論文に突き当たったというわけ。

 この論文はサルタヒコ一本に絞って多角的に、この神様の由来や伝承について詳しく書いてある。また、一般の人にも読みやすいようにかみ砕いて書いてある。実際、サルタヒコは謎の多い神様らしく、少なくても15種類の神格(呼び名)を持っていることが明らかにされている。有名な説から中国(漢や山海経など)や韓国(風水:チャンスン)の影響などの考察とその幅は非常に広い。

 要約すれば、そもそも衝神として外部と内部、あるいは外と内の境界に立つ神であったこと。それが天孫降臨の説話が出来たときに道祖神と習合したことなどが明らかにされている。

 道祖神とか民間信仰に興味のある人は是非読んでみてください。面白いと思います。

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