「やっとホントの顔を見せてくれたね !」 : 日本人セックスワーカーに見る肉体・感情・官能をめぐる労働について

「やっとホントの顔を見せてくれたね !」 : 日本人セックスワーカーに見る肉体・感情・官能をめぐる労働について

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いわゆるセックスワーカーへのインタビューを通じて,お客さんに見せる仕事としての貌について論じている.これまでこうした労働のことを感情労働といっていたが,実際はさらに官能労働とも言うべき,深い演技が行われていること.例えば,お客さんに初めていかされたとかは全部フリであり,とりあえずお客さんに喜んでもらうことで無駄な時間を使わないように心がけているとのこと.また,お客さんにほんとうにいかされてしまった場合は,逆にすごくプライドを傷つけられて,その事をひた隠すとのこと.
ところで,題名にある『やっとホントの顔を見せてくれたね』は,お客さんにそう話された言葉が引用されている.しかし,そうしたホントの顔を見せたように振る舞っただけであり,客の前では決して本音は見せない.ただ,この『やっとホントの顔を見せてくれたね』は,論者にそうしたことをネタバレのように話してくれたことの意味もありダブルミーニングがある.
ただ,この論文でのインタビューで答えたことも,その通りに解釈して良いのか.それは分からないという意味で,トリプルミーニングかも知れない.
5人の売春婦から聞き取った内容で,非常に読みやすい.

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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