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医療ソーシャルワークにおける「退院援助」の変遷と課題

中野加奈子(2007)「医療ソーシャルワークにおける「退院援助」の変遷と課題」『佛教大学大学院紀要』35,221-235

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007975237

PDFあり

 いまやMSWの主要な業務のひとつである退院援助、退院促進と化している現在、本来退院を援助するとはどういう事なのかを用語の変遷と共に描き出している。なかなかの労作で、MSWの創成期を第二次世界大戦まで辿っている。そもそも退院後の生活をどうするかということに主眼を置いて、社会復帰とか家庭のこととかかなり広範な概念でMSWが働いていることが分かる。退院援助がクローズアップされるようになったのは、1970年代の高齢者の社会的入院が社会問題化してきたあたりであること。そして、退院援助が定着したのが1980年代であり、医療費抑制のために強化されたのが1990年代と考察されている。その後、社会復帰と退院援助が区別されたり、定義についての考察とよく練られた内容だと思う。

 この間、保育士のソーシャルワークって何って話し合ったことがあったけど、SWって、相談、問題解決、言語的活動って日本語に直される。じゃぁ、保育所での相談とか問題とかってなんだろうか。それをどう解決させるのがSW的な実践なのかって話になった。結論は出ないけれど、それはMSWでも当てはまるんだよね。いみじくもその場にいた先生が、医者が患者を治すのか、薬が直すのか。たぶん、直接的には薬が直すが、それを見立てて処方する判断は医者って事なんだろうと思う。

 そう思うと、MSWの退院援助は、見立てなんだろうと思う。その薬が患者を治すかどうかは分からない。けれども、おそらく適切であろう処方をすること。これがソーシャルワークなんだろうと思う。とすれば、転院させるにしろ在宅に戻すにしろ、その見立ては処方である。医者は疾病と薬学の知識からマッチングさせるように、MSWはその人の生活課題を社会(福祉)学的にマッチングさせていくことにあるんじゃないかと思う。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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