新韓流の文化社会学

黄順姫(2012)「新韓流の文化社会学」『社会学ジャーナル』37,1-20

そのうち、下記のURLに載ることになるかと思う。

https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/handle/2241/94

PDFなし(秋田大学収集)

 副題は、韓国大衆文化の日本的遊び方の構造と実践 となっている。

 少し時期が早かったけれど、そろそろ今年度のジャーナル(紀要)がいろいろと出ているだろうと自動巡回をした。で、このジャーナルは結構おもしろいので、チェックをして、この論文をコピーする。そのうちPDFがCiNiiで公開されるけれど、タイムラグがあって、多分、10月とかそれ以降になるかと思う。新しいものを新しいウチに読むって、ちょっと贅沢な気分。

 この論文、かなりマニアック。今の韓流は昔~冬のソナタとかからは一世代後という位置づけで、冬のソナタ時代を元祖、いまのチャン・グンソクとか野獣系を新韓流と区別している。その上で、元祖と新の消費傾向とか趣向の違いについて分かりやすく?分析している。

 というか、オタク学におけるデータベース論が根底にあるので、それを踏まえないとちょっとつらいかも。日本の新韓流は、キャラ萌えとかイメージキャラクターを趣向する傾向があり、同じキャラで居続けることを望む傾向がある。韓国は、違うらしく、違う役柄を挑戦し続けて、多様な役を演じることで演技能力を証明することに重きを置くので、固定的なキャライメージが形成されがたいとされている。

 またキャラ萌えも日本で既にある「草食系」と「かかわいい男の子」と言った型にはめつつ、それを複合させながらそれぞれの年代がそのキャラを愛する傾向があるらしい。

 しかし、韓国の俳優などたちは、そうした日本の消費傾向を知りつつも、やはりイメージチェンジや再構築をしながら多様性や多義を提供し続けていること。それを日本のファンも受け入れながらお互いに消費をすること。共生的消費を形成していることを述べている。

 とまとめるとこんな感じだけど、オタク論を上手く敷衍しているので、何とも言えない説得力でもって描き出されている。日本の消費文化と韓国大衆文化の接点から、日本で受けている俳優や歌手の苦悩まで幅広く書いている。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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