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介護事業者のディスクロージャーに関する一考察

澤村孝夫(2009)「介護事業者のディスクロージャーに関する一考察」『千葉経済大学短期大学部研究紀要』 5, 13-22

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007079040

PDFあり

 ディスクロージャーとは、情報公表とか財務諸表の公表とかそうした事を指す。いまゆるコムスン事件とか保険の不正請求とかが後を断たないために、介護業界で今後求められるのは、ディスクロージャーの意識だと。で、介護事業者にとってのディスクロージャーとは何かを紹介した論文。もともと、ディスクロージャーとは、会計・信用金庫などの金融機関などで義務づけられている業務および財産の状況に関する説明資料を指すし、コンピューターセキュリティ業界での情報公開を指す言葉である。それにとどまらず、いまは株式会社などでも広く浸透している用語である。

 介護業界でも民間業者が多く参入してきたので、株式会社方式でしっかりと情報公開をしていかないといけない。しかし、NPOなど脆弱な財政基盤で使命感はあるがそうした経営観念が薄いところでは、そうした情報公表などに対して意識が向いていない傾向がある。しかし、高齢者という従来の顧客とは違ったサービスを提供するものとして、いきなりの倒産はサービスの受給者である高齢者の命にも関わる問題に派生する。よって、そうした経営基盤や遵守されるべき労働上のルールを設定しないといけない。

 論者の伝えたい内容は、上記にようなものであるが、内容はやや盛り込みすぎな感も否めない。会社法の説明から介護業界の価格設定が市場によるものとは言い難い、公定なものであり、報酬改正による下方修正は経営にもろにかぶることになることなど、制度の説明まで多岐にわたっている。そのため、ディスクロージャーとして介護事業者はどうするべきなのかの論点が分散しているように映った。

 とはいえ、かなり詳しく介護事業者の今後の経営について論じているので、じっくり読めばそれなりに役に立つ内容になっていると思う。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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