文学としてのマンガとか

山田利博

http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000002309454

全てPDFあり

 この人、もともと竹取物語とか源氏物語の研究者なんだけれど、大学紀要の編集者から大学生が紀要を読まなくなって久しく、それはあまり望ましいことではない。なので、大学生でも興味を持って読めるなような題材を論文で取り上げてほしいという要望に応えて、マンガの『犬夜叉』を取り上げている。この先生、セーラームーンとかサクラ大戦とか、ああ女神様とか…それで、この人どんだけフリーダムなのよと調べてみたら、2012年現在で52才くらいの国立大(宮崎大学)の教授。でもって、早稲田大学の文学博士を取得している人だった。源氏物語の解説本とか論文も割と精力的に欠いている人だった。でも、この先生、かなり頭が柔軟というか…例えばサクラ大戦の論考で、あらゆるサクラ大戦に関する資料を集め、ゲームをクリアし、関連グッズを集めている。で、思わず噴いたのが、以下の引用

「サクラ大戦」には万歩計ポケット・サクラも存在し、さくらと一緒に、「サクラ大戦」ゆかりの地をたずね歩くというこの万歩計も、やはり世界の重層化を企図したものと言えよう。現に、現在は宮崎に在住している稿者、これを着けて懐かしい故郷・東京のあちこちを巡り歩くのは、ほのぼのとしたものがあった。

 52才になる学者がポケット・サクラを腰に着けて、サクラ大戦の地を歩くためにひたすら歩いているのを想像してしまった。ちなみにまだアマゾンでも売っていた。

 論文の形態は、そうした現代のマンガやゲームの中に潜む古典的な要素、あるいは引用について取り上げて、制作者たちはそうした無意識・意識問わず影響を受けていることとか素養があると言ったことを論評している。

 とにかく、セーラームーンとか犬夜叉の筋書きまで真面目に書いているので、連続して読んでいると頭が痛くなってしまった。特にサクラ大戦の筋書きがまたすごい。ついて行けない世界。

 これで大学生が紀要を面白がって読むかどうか…はっきり言って、それはごく一部なんじゃないだろうか。とはいえ、引用が世界を織り、文学は世界(織物)が重層化したものであるとする論者の意見だけはよく分かった。

ポケット・サクラ(上が万歩計のみ、下がGBと万歩計)

http://www.amazon.co.jp/MPG-002%EF%BC%88SK%EF%BC%89-%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9/dp/B005XF5K3Y

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9%E5%A4%A7%E6%88%A6GB-%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B0000645NB/ref=pd_sim_sbs_t_1


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