知的発達障害児の療育技法

加藤尚子(1997)「知的発達障害児の療育技法」『立教大学教育学科研究年報』41, 49-63

http://ci.nii.ac.jp/naid/40003728282

PDFなし(秋田大学で収集)

 副題が、援助者との関わりを中心に となっている。

 私が知的障害児施設に勤めていて、本格的に論文を収集し始めの頃に出会った論文。そのころ、CiNiiを知らなくてNDL-OPAC一本でリストを作って、一つ一つ図書館で収集していた。秋田大学の図書館に一般の人が入れるとも思っていなかったし、書架を自由に探索することも初めてで、すごく新鮮だったし、しばらく図書館に行くことに興奮を覚えていた時期があった。それでも、自分が読みたい論文に出会うことは少なかったし、むしろ読みたいと思える論文を探し当てることの方が困難であった。

 この論文は、そんなときに自分が知りたいことをぴったりと言い表していた内容でとても嬉しかったことを記憶している。知的障害児への療育としては、特に自閉症児ではTEACCHが有名であるが、それ以外にもたくさんの方法があることは知っていたが、この論文にあげられる様々な方法の数の多さにビックリする。また、それぞれの方法について一つ一つを丁寧に解説するのではなく、おおざっぱに分類し、カテゴリー化しており、そのカテゴリーを参照しながらその療育方法のイメージを理解するのに役立っている。

 また、それにとどまらず、問題行動とは何かとか援助者が療育方法を採用することの困難さなどもしっかりと押さえつつ、事例もあげているサービス満点の論文である。単なる紹介にとどまらず、援助者のスタンスについてしっかりと書かれている良い論文である。

 立教大だし教育学部の紀要なので手に入りやすいと思われるので、もし興味がある方は是非読んでみてほしい。若干古いけれど、頭の整理にはとても良い内容である。

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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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