障害児教育と遊びに関する論文4本

宮崎光明・井上雅彦(2008)「自閉症児における『はさみ将棋』の指導」『発達心理臨床研究』14,143-153

http://ci.nii.ac.jp/naid/120001073388

PDFあり

 副題は、条件性弁別訓練と行動連鎖法を用いたルール理解の促進 となっている。

 結果としてはさみ将棋ができたことについて、どうしてはさみ将棋ができたのかを考察したもの。また研究として、幼児を対象としたものが少ないことから、研究が行われた。ゲームの選定方法や分かり易さ、そしてどのような能力を必要としているのかを分かりやすく説明している。

岡田智・後藤大士ほか(2005)「ゲームを取り入れたソーシャルスキルの指導に関する事例研究」『教育心理学研究』53,565-578

http://ci.nii.ac.jp/naid/110003479882

PDFあり

 副題は、LD,ADHD,アスペルガー症候群の三事例の比較検討を通して となっている。

 その名の通り、社会性向上のためのコミュニケーショントレーニングである。この副題にあげる三障害はそれぞれが近接しているものの、性質が異なり、同じゲームをしていても、それぞれの症状によってコミュニケーションの困難度が違うし、好転する機会も違うことを示している。

関戸英紀(1995)「自閉症児における競争行動の獲得過程」『特殊教育学研究』32(5),119-125

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006785011

PDFあり

 副題は、ジャンケン技能の獲得を中心に となっている。

 自閉症児はしばしば競争とか闘争とかそうしたことに疎いとされる。そのことでゲームとしての勝利による喜びとか楽しさを感じることができないとされる。ジャンケンでも勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。それはしばしばジャンケンをすることで何かしらの対価があるときに多いが、自閉症児はなぜジャンケンをするのか、勝つとは何かという前提が分からない場合が多いとされる。実は、この勝つとか勝つために智恵を絞ることは社会生活では必要なことである。そんな競争原理を教えるために、どうしたのかを丁寧に書いている。

古屋義博・鷹野美香ほか(2002)「ある一人の知的障害児の社会性発達の過程と教師による関与との関係」『山梨大学教育人間科学部紀要』3(2),227-234

http://ci.nii.ac.jp/naid/110000086119
PDFあり
 一人遊びから他者の承認を得て遊ぶまで、遊びの発達について分かりやすい図説と写真で紹介した内容。それにしても、子どもに目線も入れずに、倫理的配慮に関しての記載もないままに写真を載せていた。それが気になった内容である。
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救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

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