子どもが「遊ぶ」経験を問う

横井紘子(2006)「子供が「遊ぶ」経験を問う」『幼児の教育』105(8), 50-57

http://ci.nii.ac.jp/naid/120001935615

PDFあり

 これは論文と言うよりも、随想に似た文章。作者は、遊びを現象学的に捉えようとしており、形式的な遊びの定型化から「遊ばれている」体験の内実に迫ろうとしている。幼稚園教育では、遊びは中核的なカリキュラムであるが、「望ましい遊び」と「望ましくない遊び」に分けて考えられること。このことについて、

 子供の心身発達の基礎となる重要な経験(大人にとって教育的価値が付与され、重要であると見なされる経験)としての「遊び」が価値づけられ、その教育的な意義が認められる。

 しかし、遊びの経験そのものを考えたとき、それが「望ましい」のか「望ましくないのか」と価値づけられるのであろうか。その判断は遊んで「いる」当事者達にとって必要なのであろうか。

 そのことについて大人である保育者は、遊びを知るための態度として、子供の「遊ぶ」世界にお邪魔して、子供が経験している世界を共有することから始められるべきではないだろうか。との視点でゆっくりと述べられている。この作者の今後の研究の意気込みなども伺える。論文の背後にある思いを読める良い文章である。


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