遊びの質を高めるための保育者の援助に関する研究

中坪史典・上松由美子ほか(2009)「遊びの質を高めるための保育者の援助に関する研究」『学部・附属学校共同研究紀要』38, 105-110, 広島大学学部・附属学校共同研究機構

http://ci.nii.ac.jp/naid/120002243815

PDFあり

 保育では遊びは重要であるが、その意味について端的に書かれている。

 幼児期の遊びは、学びの手段ではなく、むしろ目的であり、個々の幼児は、遊びの中で主体的な力を発揮し、能動的に対象と関わることで、外界への好奇心や探求心を育てたり、物事を思考したり、想像力を発揮したりしながら、知識を蓄えるための基礎を培う。従って、幼稚園教育の重要な役割の1つは、幼児の遊びの質を高めることと言えるのではないだろうか。

 こうした視点に立って、子供が夢中になって遊ぶことが大事であり、夢中になるにはどのような保育者の促しや夢中の理解が必要である。子供と遊んだり、子供が遊んでいる光景を観察することで、その夢中度を測ったり、考察しようと言うもの。

 研究の流れは、ビデオ・フィールドワーク→エピソード抽出→保育カンファレンスである。一人の児童を中心に、その子がどのように集団とか保育者と関わり、遊んでいるのかを考察している。

 内容はかなりじっくりと書かれており、ページ数はたった5ページ程度であるがかなりボリュームがあるような感じを受ける。それだけ中身の濃い内容である。考察がやや独善的に映ったり、こねくっているような所もあるが、たった一人の子供をケースにここまで見て、考えることが出来るのかと思える内容である。写真などもあり読み物としては飽きない内容となっている。

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