遊びの精神史のための覚え書き

薗田 碩哉「遊びの精神史のための覚え書き : 日本文化におけるホモ・ルーデンスの探求(奈良・平安篇)」『実践女子短期大学紀要』28,1-10


http://ci.nii.ac.jp/naid/110006392875/


PDF論文有り


遊びを神と人との交流として捉えられてきたこと。日常から心身を解放して別世界を体験し命の蘇りを果たすことを描いている。遊び~日本古来のモノとしてよく取り上げられるのが、梁塵秘抄の歌である。


遊びをせんと生まれけん


たはぶれせんとやむまれけん


遊ぶ子どもの声聞けば


わが身さえこそ動かるれ


あるいはフレーベルの絵画における子供たちがそこかしこに遊ぶ姿に人間の精神的所産と自由を見ることを描いている。この先生は福祉系なのかな…系統がはっきりしない。


http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000006195805



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障害児の遊び・遊び場に関する研究 : (1)

村田 昌俊ほか(1994)「障害児の遊び・遊び場に関する研究 : (1)障害児の遊び・遊び場についての調査」『情緒障害教育研究紀要』13,79-90,北海道教育大


http://ci.nii.ac.jp/naid/110000411298/


PDF論文有り


健常者は年齢と共にその行動範囲が拡がっていくが、障害児の場合にはその広がりはあまり期待できない。


一般的に障害児の遊びの内容は貧困であり、遊ぶのが下手な傾向があると言われるが、健常児の遊びの内容もそう変わらず貧困な場合が多い。むしろ、障害児が自宅や自宅付近でしか遊べていないのが問題である。障害児の遊びの保護と眼差しの中だけで保障され、それらの条件や環境設定が良くないと、障害児の遊びは発展性の乏しいものになる。


調査論文で実態把握を行っている。特に遊びの内容に関しては健常者と障害児はそう変わらないとする理由も納得できる。


その後、この論文は現在CiNiiで手にはいる限り3まで続報されている。共にPDF論文有り。


http://ci.nii.ac.jp/naid/110000411299


http://ci.nii.ac.jp/naid/110000411300



遊びが児童の心身に与える影響について

遠藤 俊郎ほか(2007)「遊びが児童の心身に与える影響について -児童の攻撃性・社会性に着目して-」『教育実践学研究』12,25-34,山梨大学教育学部附属教育実践研究指導センター


http://ci.nii.ac.jp/naid/110006245657/


PDF論文有り




遊びの分類について、遊びは


1.外遊びと2.内遊び(室内遊び)に大まかに分類される。


そのうち1.外遊びは、a.集団遊びとb.1人遊び(散歩、自転車)に分類される。さらにa.集団遊びは、鄯.ごっこ遊び(ままごと)、鄱.スポーツ(野球)、鄴.ゲーム(鬼ごっこ)となる。


2.内遊びはa.集団遊び(トランプ)、b.群遊び(おしゃべり)、c.ひとり遊び(テレビゲーム)に分類される。


論者は、テレビゲームが子どもの攻撃性を醸成することに有意に高いことを指摘している。この先生はスポーツ(競技者)に関する研究の蓄積がかなりある人なので、この論文はスポーツの有用性を確認する向きが強いという感想を持つ。テレビゲームも内遊びも遊びとしてある以上、簡単に否定してはいけないと思われるが。


http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000002308367



障害児教育実践論への心理学的視角(1)

土岐 邦彦(2002)「障害児教育実践論への心理学的視角(1) : 障害児教育実践における「遊び」の固有な意味」『岐阜大学地域科学部研究報告』10,87-95


http://ci.nii.ac.jp/naid/110004626004


PDF論文有り


ともすれば諸能力を回復させることに重点が置かれやすく、したがって遊びの指導についても遊びを通して何らかの機能を身につけさせようとする傾向が強い。障害児にも遊びらしい遊びを指導する上で遊び心を持った指導者側の態度が重要である。


子どもが遊びの何を面白がっているのかを正しく見抜く力と遊びの発達段階についての知識である。


知的障害児の遊びの指導では



  1. 生活単元


  2. 言語発達のための手段としての指導法(象徴遊び)


  3. 発達年齢別にふさわしい「遊び」の導入


  4. 遊びの自発性を重視した寄り添いがある。


同じ事を繰り返すことで子供たちは見通しとして思考する力を楽しみながら少しずつ獲得していく。同じ事を繰り返すことによって子供たちは新たな力を獲得し、教師との間に新しい関係を作りそして内面世界を広げていこうとしている。


~この論考を行った理由として、ルーティンワークはしばしば退屈なこと。遊びは刺激的なこと。よって遊びは常に新しい導入をしなければいけないとする指導者側の気負いに対してルーティンとしての遊びの持つ力を示していると言える。


この先生も結構精力的に論文を書いている。知的障害児と心理学あるいは教育学の範囲でアセスメントを中心に行っている。


http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E5%9C%9F%E5%B2%90+%E9%82%A6%E5%BD%A6



子どもの遊びとその保障 : 援助者の視点から

荘祐(2004)「子どもの遊びとその保障 : 援助者の視点から」『福祉臨床学科紀要』 1, 43-48,神戸親和女子大学


http://ci.nii.ac.jp/naid/110006159248


PDF論文有り




遊びについての諸理論の整理を行っている。


豊かな遊びの前提条件は



  1. 遊びの欲求を持っていること


  2. 遊び時間を持っていること


  3. 仲間がいること


  4. 遊び場があること


遊びの価値を認めることが一番大事である。大人の遊びへの関わりとして


子どもが主役であるが、方法や程度などにより子どもの遊びをより効果的に発展させるためには大人の関わりが必要である。論文の「まとめ」や「おわり」は参考になる。


この先生、割と研究をしていて特に障害児と保育との調査を意欲的に行っている。


http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000004546186


http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000004551390



プロフィール

kuma

Author:kuma
救護施設→知的障害児施設→通所介護施設(高齢者)と15年以上。これからも思考と体力で、働いていきます。

自分のサイトもあります。
kumaの学習ノート

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